仕事ができる人の机はキレイって本当?

あっという間に2017年も12月。
年末になると、話題にのぼるのが大掃除。

片付け術や断捨離、ミニマリストなどが流行り、シンプルで整理整頓された空間が推奨され、仕事のできる人の机はキレイだとまで言われています。

果たして、机のまわりのキレイさと生産性は比例するのでしょうか。

 

●机の上のキレイさと生産性は比例しない!

 

多くの実験で、几帳面に整理するタイプと大雑把で乱雑なタイプでは生産性に差がないことが分かっています。

「創造性や生産性をいかに高めるか」という現代のビジネスにつきまとう課題は、洗練されたオフィスや意匠を凝らしたインテリアでは解決できない。それは、建物の外観の美しさや社内の整然さとはほとんど関係がない。それは、建物の外観の美しさや社内の整然さとはほとんど関係がないのだ。(P.80)   

   

このことに大きな後押しをしてくれるがベンジャミン・フランクリンです。 アメリカ建国の父の一人とも崇められ、アメリカの100ドル紙幣にもその肖像が使われている彼ですが、彼が実践すべき13の徳目として挙げたもののなかで、唯一できなかったのが「規律」、つまり、整理整頓でした。  

「どのように職場環境をレイアウトするか」ということよりもはるかに重要なのは、「誰が職場環境を設計するか」だ。この実験でも明らかになったように、オフィスに配置された備品の数よりも、作業者が自分で作業環境をレイアウトしたかどうかの方が結果に大きな違いをもたらす。(p.83)   

 

そう、人はスペースを自分の好きなように使えるときに、最高のパフォーマンスを発揮するのです。

 

●整然さばかりを追い求める日本人へ

  

『ひらめきを生み出すカオスの法則』はFinancial Time誌でコラムを連載するエコノミストであるティム・ハーフォードが、アーティスト、政治指導者、経営者などを徹底的に取材し、 「非合理でカオスなもの」にいかにメリットがあるか、そして、ひらめきはどのように生み出すことができるのかを解き明かしている本です。

ビジネスの局面では自分からアクシデントやカオスな状況を作り出したりするのは勇気がいります。 しかし、その先に新しい気づきがあるならば、勇気を出して一歩踏み出してみてもよいかもしれません。

 

大掃除に疲れてしまった人、数値目標や綿密な計画、効率や合理性に疲れてしまった、そんな悩める日本のビジネスパーソンにおススメの一冊です。 

ひらめきを生み出す
カオスの法則