現代に活躍するトップリーダーの姿とは

■伝統的なリーダーの姿 ――
「リーダーは一度決めたことは信念を持ってやり通すものだ!」
そう思っているからこそ、計画を部下に伝えたときに挙がった不満の声をすべて打ち消して、強引だったかもしれないけれども、何事も計画通りに進めていった。途中で予期していなかった問題が発生したときも、交渉を重ねて予定を変えずに済むように調整し、結果的には最後までやり通すことができた。

リーダーが簡単に心変わりなどしたら、部下からの信頼も、これまでの実績もすべて失ってしまう。一度リーダーが決定したことは絶対だ。信念はとことん貫き通すべきなのだ。
-----
さて、ここまでお読みの方にお聞きします。こんなリーダーについていきたいと思いますか? 一見、力強いリーダーのように見えますが、頑なに「自分の信念を曲げないリーダー」は、得てして失敗に弱く、固執するあまりに結果的に目的地に向かって遠回りをしてしまうことだってあります。誤った判断のまま進めば周りは疲弊し、チームは破綻してしまうことでしょう。

■フレキシブルを履き違えたリーダーの姿 ――
「朝令暮改の発想で、何事もフレキシブルにすすめるべきだ!」
そう考えているからこそ、計画を部下に伝えたときに、対案として面白いアイデアが出たのでプランを修正した。途中で予期していなかった問題が発生したときは、計画の内容を変更するとともにスケジュールも調整することで、当初の予定とは変わったものの、最後までたどり着くことができた。
物事を一つの形に決めてしまうと、変化が起きたときに対応できなくなってしまう。だからこそリーダーは一度決定したからといって、結論は絶対ではないと考えるべきだ。朝令暮改の発想が一番なのだ。
-----
さて、こちらはどうでしょうか? こんなリーダーにも、ついていきたいとは思えませんよね。フレキシブルの意味を履き違え「朝礼暮改が過ぎる」のでは、部下はついてきません。誰だって「決められないリーダー」の下では働きたくないものです。

■現代に活躍するトップリーダーの姿とは ――

信念を曲げないリーダーと、フレキシブルを履き違えたリーダー。目指すべきはそのどちらでもありません。目指すべきはAmazon.comの創業者ジェフ・ベゾスや、フォードを倒産の危機から救ったアラン・ムラーリー、そしてビン・ラディン奇襲作戦を指揮した海軍中将ウィリアム・マクレイヴンという、現代に活躍するリーダーに共通する、「上手にブレる」リーダーシップ術です。
彼らは、どれほど自分に自信がある判断であっても、たとえそれが自らの信念であったとしても絶対視せず、新たな事実に直面したときには、進んで自らの判断を変えていきます。

今や世界中のリーダーがこのリーダーシップ術を実践しています。世界最大級の投資会社のカリスマCEO レイ・ダリオ、スーパーボールを制覇したNFLヘッドコーチ トム・コフリン、女性初のIMF専務理事 クリスティーヌ・ラガルド。活躍するフィールドは違っても、彼らはみな、上手にブレることで成功をおさめているのです。

では、どのようにブレるべきなのか? どのくらいブレるべきなのか? そしてどういうときにブレてはいけないのか? それをわかりやすい文章と、イメージしやすいイラストでまとめたのが『すごいヤツほど上手にブレる』です。
誰でも実践できる、この「上手にブレる」というリーダーシップは、あなたの仕事と人生を劇的に改善してくれます。幸運にもそれに気づいたリーダーの方、そして今、リーダーに悩まされている部下の方にオススメの1冊です。

すごいヤツほど上手にブレる

優れたリーダーに共通する謙虚で驕らないリーダーシップ