みなさんがご覧になっているFacebook広告。当初は実現不可能といわれていたものが、いまや1兆円規模のビジネスになったワケ。

フェイスブック躍進の真実を追うノンフィクション刊行!

「ナショナルジオグラフィック翻訳講座、受講生募集中」(正確な文言は記憶にないのですが)ある朝、こんなFacebook広告を見たわたしはその場でクリック。またあるときは、 「Spotify いまなら3ヶ月100円!」やばい。もうすぐフジロックだし、とりあえず申し込んどくか。と、クリック。

Facebook 広告の前では情弱か!? というように、オススメされるままの行動を取ってしまう編集Aです。
こんにちは。


Facebook広告にもさまざまな変遷があったのって、お気づきですか?
当初は、PC(正確にはブラウザ版)でのみ表示され、サイトの右側の余白に広告がいくつか表示されていました。これは、ユーザーがフェイスブックに登録した基本情報(年齢、住む地域、興味・関心)をもとにターゲティングされ、広告が配信されていたのです。

かくいう私のフィードにも、「○○大学の人にお勧めの転職情報そろっています」(文言はこんなんじゃなかったですけどイメージです)
みたいな広告が表示され、いや私、別に転職したくないし、って思いつつ、非表示に設定しながら、「興味ないです」っていう理由を送信したりしていました。

なんか微妙だなーってユーザー(私)が思ってたその時、フェイスブックのみなさんも思ってたそうです。微妙だなーって。

というのも、そのころは広告の品質を評価する仕組みもなかったため、「評判の悪いアフィリエイト広告をフェイスブックに呼び寄せることになった」のだそうです。
こういった低品質な広告って、大手企業の広告も遠ざけるし、フェイスブックにとってはよいことなしだったそうです。


押し寄せたモバイル化


あわせて押し寄せたのがモバイル化の波です。みんなPCよりもモバイルでフェイスブックを見る率が高くなってきた。
そして、そう、モバイルには右側のアキがない!
広告を表示する場所がないんです。

そうするともはやニュースフィードに広告を持ってくるしかありません。でもこれはたやすく導入できるはなしではありませんでした。

「親友の第一子の誕生を伝える投稿のすぐ後に歯のホワイトニングの広告が流れたら、ユーザーはどう思うだろうか」


ユーザー体験を阻害すること以上に最悪なことはない
とにかくユーザー体験を阻害すること以上に最悪なことはないと考えるフェイスブックでは、こう考えるんです。

導入するのならば「ユーザーが求めているコンテンツがどういうものなのか予測し、最適な広告を提示すること」これを実現できない限り、導入はしない。
これが広告事業を率いるシェリル・サンドバーグと、そしてもちろん代表のマーク・ザッカーバーグ、さらにいえば、ニュースフィードの担当のクリス・コックスの共通認識でした。

もちろんユーザー側のことばかり考えていて広告主をないがしろにしてはもともこもありません(だって売上くれるのは広告主ですし)。


広告主配慮し、ユーザー体験も阻害しない。
どうやってこれを実現したのか・・・?

簡単に言えば、
・投稿、いいね!の情報なども含めて、ターゲティングをもっと細かくする。
・ある一定のグループでよい反応が得られたら、似たようなグループ(類似オーディエンス)を自動で特定してより多くのリーチが得られるようにする。
・広告が表示されたときに最も起こりうる結果を予測し、もっともよい効果が得られる広告がユーザーのニュースフィードに表示されるようにする。

めっちゃカンタンに書きましたが(本文ではもっと細かくこのあたり、こういうことだよっていうのが書いてあります)
この結果として、これまで、「一方が勝てば一方が負ける」といわれていた広告(広告が主張しすぎれば、ユーザーにとってはうざい、とか)。
ところがFacebook広告は、ウィンウィンが5分野で発生。
どれだけ勝者がうまれるんでしょうか、っていう状況になっているようです。

本書ではFacebook広告だけでなく、ヤフーによる買収騒動、ニュースフィード導入、インスタグラム買収、グーグルプラスの攻勢、世界人口の1/3がフェイスブックユーザーになるまでのグロース戦略、そして、未来への投資として、AIやVR/AR。これらを使ってフェイスブックはどんな未来をみているのか(ニュースフィードがどう様変わりしていくのか!?)なんてことが、インサイダーらしい、熱のこもった筆致で描かれています。


ミッションをもって働く人は強い
全体を通して思うのは、「ミッションをもって働くひとたちって強い」っていうことです。
フェイスブックのミッションは「世界をよりオープンにつなげる」です。こうした大きなミッションをもって日々の仕事をすると、ものすごい困難にぶつかってもどう切り抜けていくのか、その道がちゃんとみえていて、さらに阻害要因があってもどう解決していくか考え続ける思考がぶれない。
うらやましいです。でも、この考え方ってフェイスブックみたいなところだけじゃなくても、どんな人でも、もてる心持ちなんです。
そう思うと、結構がぜん、仕事のモチベーションがあがってきます。

あなたは何を目指して働いていますか?

テンションがさがったとき、考えてみるのもよいかもしれません。

フェイスブック 不屈の未来戦略

19億人をつなぐ世界最大のSNSへ到達するまでとここから
先にみえるもの